山口県小郡 其中庵

 旅の思い出 :    2024年3月9日、朝4時に起床して道の駅潮彩市場を出発し、6時に其中庵の駐車場に着きました。

           其中庵には今回を含め3回来る予定なので、それらのスケッチ場所を決めようと散策し、雨の止むのを

          待ちました。


            9時ごろから、晴れだしたので、スケッチを始めましたが、春雨は気まぐれで降ったり晴れたり、遂に

          駐車場に車が数台
停まったため、スケッチが出来なくなり、午後2時に色を塗らずに終了しました。

            その後、天然温泉「清水の湯」に入浴してから、近くのランドリーで洗濯しました。 

            九州へ渡るために高速に乗って関門海峡を渡り、新門司のフェリー乗り場第一ターミナルに向かいました。

            其中庵でスケッチしていると、春雨がパラパラやってきて、しばらくすると青空が広がりました。

            そこでしばらく描いているとまた雨が降り始め、分厚い雲が部分的に広がり始めました。

            そこで一句読んでみました。

              「気まぐれ春雨空青く」







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「春風の鉢の子一つ       山頭火」

気まぐれ春雨空青く




俊愚
俳句の解説 :  昭和8年3月19日の作で、山口県の其中庵近辺の行乞時に詠んだ句です。

         昭和7年1月8日に、福岡の芦田の松原で詠んだ「鉄鉢の中へも霰」の句に対比して詠んでみると、

        中々味がある。 雪と波しぶきの中、痛い右脚を引きづりながらの修行のような行乞に比べ、春風に

        吹かれながら悠々泰然として行乞が出来る歓びを、「鉄鉢」の柔らかい表現である「鉢の子」という

        語句を使って、共に「五、七」のリズムを使って、簡潔かつ見事に表現している。

          

自作

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