( 西田 訳 )

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな         

胸をしめつけ、
心をふさぐ
  鐘の音に
われ思い出す、
昔の日々を
  なき濡れて;

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かえて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもいでや;      

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7 秋の歌

すすり泣く、
ヴィオロンの音よ
  秋の日よ
身に沁みる、
物悲しさよ
  寂しさよ

( 上田 敏 訳 )

秋の日の
ヴィオロンの
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し           

(レ サングロ ロン)
(デ ヴィヨロン)
(  ド ロトーヌ)
(ブレス モン クール)
(デュンヌ ランギュール)
(  モノトーヌ)

われさ迷いて、
気ままな風に
  飛び散らん
ここへかしこへ、
似たる思いの
  枯れ葉かな