思い出が、黄昏と共に
赤く染まり、燃えるような水平線で震えている
炎に燃える希望は遠ざかり
そして、まるで隔壁のように巨大化する
多くの花々が咲く神秘
━ダリヤ、ユリ、チューリップに金鳳花━
ぶどう棚の周りに広がって、渦を巻く
病的な草いきれの漂う中で
熱く重苦しい香りの毒気の中で
━ダリヤ、ユリ、チューリップに金鳳花━
わが感覚もわが魂もそしてわが理性をも溺れさせ、
無限無量の眩惑の中に落しいれる
思い出を、黄昏と共に。