10 シャルル ボードレールの墓

埋葬された神殿は、下水口を通して吐き出す
泥とルビー色の水滴をたらした陰気な下水口から
ひどく憎らしげに、何やらへんてこな偶像を
まるで野犬の唸り声のように鼻面を赤くした偶像を

それとも、最近のガス灯は、怪しげな燈心を捻じ曲げて
知ってのとおり、恥辱に耐えようと試みる
粗暴にも、不滅の恥骨に点火して
その街灯から飛び出した炎が、外に留まって燃えている

夜のない都会の中で、何の乾いた葉飾りを
何を奉納すれば、霊を静めるように祝福できるのか
ボードレールの虚しい大理石の墓のそばで

(ル ターンプル アンスヴリ ディビュルグ パール ラ ブーシュ)
(セピュルクラル デグー バヴァン ブー エ リュビ)
(アボミナブルマン ケルク イドル アニュビ)
(ト ル ミュゾ フランベ コム アン アブ ファルーシュ)

(ウ ク ル ガーズ レサン トルド ラ メシュ ルーシュ)
(エスユーズ オン ル セ デ オプロブル スュビ)
(イラリュム アガール アニモルテル ピュビ)
(ドン ル ヴォル スロン ル レヴェルベール デクーシュ)

(ケル フージュ セシェ ダン レ ステ サン スール)
(ヴォティフ プラ ベニール コム エル ス ラスール)
(コーントル ル マルブル ヴェヌマン ド ボードレール)

その周辺を取り巻く漂いが、戦慄を伴って消えていく帳の中で
その霊の影そのものが、毒を守護する
常に吸い込むだけで、われわれがはかなく消えるその毒に

マラルメへ戻る
フランス象徴派詩人コーナーへ戻る

(オ ヴル キ ラ サン アブサーント アヴェック フリソン)
(セル ソノーンブル メーム アン プゾン テュテレール)
(トジュール ア レスピレ ス ヌ ゾン ペリソン.)