平成18年10月29日、塩原から鬼怒川へ山の秋を求めて、旅をした。
塩原から鬼怒川へ抜ける日塩もみじラインを走り、紅葉狩りを楽しんだ。
途中に「白滝」と呼ばれる滝がある。上空から流れ出る水は、谷底深く流れ落ちていった。
秋真っ盛り、山は真っ赤に燃えていた。
秋を求めて旅立ちぬ、
小雨に秋の葉は濡れて
クヌギとぶなの薄枯れに
赤く燃え立つナナカマド
イチョウ輝く黄金に
イロハモミジの赤緑
黄緑色のあしびきの
山は幾重に重なりて
赤や黄色の絨毯(じゅうたん)を
思う存分敷き詰めぬ
水の真白き白滝の
水泡(みなわ)さかまき行く水の
深き谷間に落ち下り
カエデの赤き葉は濡れぬ
岩魚(いわな)を串に塩焼きの
秋の実りに舌鼓
秋風そよぐ滝の音
冷たき冬の訪れを
そっと待つよな枯葉かな
ケヤキ、カラマツ、ヤマザクラ
モミジ、ウルシに、ヤマモミジ
山辺の秋の楽奏が我が脳髄に響きたり
エノキ、ハナノキ、カエデ、ブナ、ナラ
ツツジ、シラカバ、コナラ、ミズナラ
紅葉は谷底深く燃えていました。そこで一句、
「白滝や 谷底燃える もみじ哉」
鬼怒川のほとりにある日帰り温泉に入り、赤松の木に囲まれた露天風呂で、しばし鬼怒川
を下る船を眺めつつ、ぼんやりと時を過ごしました。
「赤松や 露天に秋の 西日あり」